en-gのスキーな毎日

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スキー昔話 3

《スキー靴の話》
'60年代半ば頃まで、スキーブーツは紐絞め式(編み上げ式)でした。
ブーツが紐絞め式からバックル式に変わったのは'70年近くになってからなんですね。その後すぐにバックル式のブーツが出回ったのだけれど、それはまだプラスチック一体整形ではなく最初は皮革にプラスチックをラミネートさせたものだったと記憶しています。
けど、そこからの変化はメッチャ早かったです。紐締めからバックルへそして一体整形のプラスチックブーツへとあっという間でした。'70年代の初めにはほとんどすべてのブーツがプラスチック製のバックルブーツになっちゃってたはずです。その頃、オラはレモンの形をしたポンプでインナーをフィットさせる方式のバイソンのエアフォーミングのブーツを履いていました。一応当時の最新式でした。
その後、プラスチックブーツの中には足の短いオラだったらふくらはぎの上まで届くほどメッチャハイバックなものが出てきたり、前傾がきつくて常に膝カックンされたような姿勢でしか立てないようなものがあったりと、けっこう試行錯誤があったものの'70年代後半頃には細部は別にしてもブーツの形はほぼ現在と変わりないところに落ち着いたように思います。
また、一時のアダバナみたくブーツの後がカパッと開くリヤエントリーブーツが流行ったことがあってこれはとても履きやすそうだったんですが、ほんの短い間で姿を消してしまいましたね。
スキーが単板の板からミズナラやヒッコリーの合板を経てメタルやグラスへ、そしてさらに進化した素材や、またサイドカット形状の変化などによって滑走の技術を大きく変化させたように、ブーツの変遷もまたスキー技術の進歩に多大な影響を及ぼしつつ現在にいたっているんですね。
てことでオラのブーツ遍歴もバイソンのダブル紐絞め式から始まって、
バイソンのエアフォーミング
カベール
ラング
と渡り歩きながら、今のラングのフリーライド用のブーツにたどり着いたってワケです。