en-gのスキーな毎日

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憲法記念日

憲法とは国民の権利や自由を守るために、国民の側から国を縛る法規です。日本はこういう国ですよと定めて国としてやってはいけないこと、またやらなければいけないことを定めています。これが憲法と法律の一番の違いです。当然、法律や条例、政令や通達は憲法に違反してはいけません。憲法が国の最高法規と言われる所以です。

国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」これが日本国憲法の3本柱です。しかし、今改憲を目論んでいる勢力はこの3本柱を否定しようとしています。自民党の西田議員は、日本国憲法国民主権や平和主義の理念を否定し憲法そのものを「無効」だとまで言っているんですね。

また、長勢甚遠法務大臣はこんなことを言っています。

国民主権基本的人権、平和主義、これは堅持するって言ってるんですよ。みなさん、この三つはマッカーサーが日本に押しつけた戦後レジームそのものじゃないですか。この三つを無くさなければですね、ほんとの自主憲法にはならないんですよ。ですから私は自民党員ですけども、この草案にはですね、反対なんですよ
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20160701-00059482

因みに自民党憲法改正草案とはこのようなものです。

もちろん憲法は不磨の大典ではありません。しかし、憲法を改正するには厳格な手続きが定められています。

第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

日本国憲法99条は

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ

としています。
政府(行政機関)が憲法改正を煽ることは憲法擁護義務に違反する行為です。自民党政権は、特に安倍晋三以来憲法無視甚だしく、もはや違憲内閣の様相を呈しています。この流れを止められるのは選挙民が投じる1票の力です。しかし、なんとしても守らなければと思う一方、現状を鑑みるに暗澹たる気持ちになってしまいます。