en-gのスキーな毎日

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生活していれば音が出るのは当たり前

昔、今ほど住宅事情が良くなかった頃は、隣家のいろんな生活音が聞こえてきたように思います。
食事を作る時の音、茶碗や皿が触れ合う音、母親が子供を起こす大きな声、夫婦喧嘩や兄弟喧嘩の声、生活をしていれば日常的に聞こえてくる音です。そしてそのような音が聞こえるのは当たり前のこととして暮らしていたはずです。しかし今、風鈴の音や虫の声までも騒音だという人がいるというから驚きです。
今朝のテレビでは、あろうことか踊り手それぞれがイヤホーンを付けてそこから聴こえる音楽に合わせて踊るという “無音の盆踊り” ってのを報じていました。騒音対策だそうです。そもそも盆踊りというものは、踊っている人だけが楽しむものではなく、それを見物している人も笛や太鼓や歌声やその場の雰囲気を楽しむものなのです。それなのに無音の中で黙々と人々が踊り続ける風景ってのはあまりにも不気味すぎます。
オラのまわりでも、アパートで暮らしていると足音さえも気をつけて忍び足で歩かないと階下の部屋から苦情がくるという話を聞いたことがあります。
人が生活していれば音が出るのは当たり前。
私たちは、自然の音、人工の音、いろんな音の中で暮らしています。たとえ騒音として聞こえる音でも、それを許容しなければ社会が成り立たなくなってしまうことだってあるはずです。
生活をしていく中で最近特に人々が、音だけでなくいろんなことに対する許容範囲が極端に狭まくなっていると感じる今日この頃です。