en-gのスキーな毎日

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「演歌」あるいは「艶歌」への誤解

数日前の『BS日本の歌』、スペシャルステージは、細川たかしキム・ヨンジャでした。けっこう見入ってしまいました。良かったです。
近年、流行歌=歌謡曲が、J-ポップに取って代わられて、いわゆる「演歌」あるいは「艶歌」といわれる歌が人々から見放されてしまったように感じます。
けど、歌い手はいっぱいいるんですよね。
石川さゆり坂本冬美香西かおり田川寿美石原詢子…。歌い手はいるけど作り手がね、女だの、男だの、酒場だの、港だの、別れだの、未練だの、涙だの、そんな陳腐な歌ばっか作っているから巷に受け入れられないのだと思います。
坂本冬美が歌う「また君に恋してる」がヒットしています。
カバー曲です。
「あばれ太鼓」や「祝い酒」より、ずっとずっと時代にフィットしていますね。しかも昨年彼女がリリースしたカバーアルバムに入っているのは、「演歌」ではなく桑田佳祐松任谷由実沢田研二やイルカの曲です。
よく、「演歌」は日本人の心の歌だ、などと言う人がいます。年寄りはやっぱ「演歌」だ、などとも言います。
でも、今60歳代以上の人たちが子供の頃から聴いてきた歌はエルビス・プレスリーポール・アンカなんですよ。日本の流行歌だったら服部良一古賀政男です。決して「演歌」あるいは「艶歌」といわれているような類の歌ではありません。
「演歌」は日本人の心の歌というのは誤解にすぎません。
添田唖蝉坊を祖とする「演歌」とその系譜についてはまた別の機会に。