若かった頃、立花隆さんの著書を読みあさっていた時代がありました。シロートには到底解らないような免疫のメカニズムとかゲノムとかも立花さんの著書を読むとなんだか解ったような気になったから不思議です。700ページにも及ぶクソ厚い「サル学の現在」も一気に読めました。また、ロッキード裁判傍聴記では、反論する者を完膚なきまでに論破する姿が見事でありました。
立花さんの筆に掛かれば専門的で極めて難しい事柄も、飾りのない簡潔で論理的な文章で分かりやすく読ませてくれました。
何か事件があったとき、立花さんならなんと言うだろうとまず考えたものです。自分自身のものの見方考え方についてはいろんな人からの影響はあるのだけれど、中でも立花隆さんからは大きな影響を受けたと思っています。
立花隆 ４月３０日 急性冠症候群のため死去 ８０歳 冥福を祈ります
