en-gのスキーな毎日

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スキー昔話 5

《昔 スキーはロマンチックだった》
60〜70年にかけてまだ週休2日制にもなっていなかった頃、サラリーマンだったオラの滑走日数はせいぜい25〜30日程度。もちろんマイカーなんか持てる時代ではなかったし、その頃住んでいた郡山から列車で休みの度に猪苗代に通ったものです。
当時、都会のオニーちゃんオネーちゃんがスキーに行くってことは、少し大げさに言えば一大イベントだったですよね。計画を立て、参加者を募り、宿を手配し、交通手段を確保して、参加者の中に可愛いオネーちゃんがいたりでもしたらもうそれだけで楽しいスキー行が約束されたような気分になってワクワクです。
人気スキー場は志賀高原蔵王あたりですね。三角屋根のとどまつヒュッテとかあこがれでした。
てことで、その頃のスキー行はけっこうロマンチックなイベントだったんです。
やがて経済成長と共にみんな豊かになって1億総中流と言われた時代になると、若者たちにもマイカーが簡単に持てるようになってスキー行の形態は大きく変わりました。
幹事が計画を立てて参加者を募ってって、そんなシチメンドーなことをしなくたって友達や彼女とマイカーでサッと出かけて1日中滑ったらその日のうちに帰ってくるみたいに、以前と比べれば実に安直にスキーに行けるようになりました。
今では、朝起きて今日は天気も良さそうだから行こうかと思えば、スキーを車に積み込んであっという間に出かけることができます。スキー場の設備も格段に良くなり、昔と比べたら隔世の感があります。
それでもオラはみんなで連れ立ってスキーに行き、夜は温泉に浸かって、大広間に並べられたお膳を前に酒を飲んで、手拍子で歌をうたって。そんな時代を懐かしく思うことがあります。
アフタースキーなんて言葉は死語になっちゃった今日この頃ですが、あの頃はビフォア、アフター全部ひっくるめてスキーだったんですね。
昔そんな時代がありました。