en-gのスキーな毎日

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指定弁護士旧経営陣3人を控訴

数日前の地元紙は、指定弁護士が無罪判決を受けた3人を控訴したと伝えていました。

東京電力の旧経営陣3人が強制的に起訴された裁判で、東京地裁は「巨大な津波の発生を予測できなかった」として無罪を言い渡しました。報道によれば、東京地裁は「あらゆる可能性を想定、必要な措置を義務づければ原発の運転はおよそ不可能になる」とも指摘したとしています。この論理に従えば、原発は必要な安全措置などしなくても稼働できると、そういうことになりますよね。
驚きです。
本当に事故は予見できなかったのでしょうか。
事故が起きたのは平成23年3月11日です。
平成14年7月には政府の地震調査研究推進本部が、三陸沖から房総沖の日本海溝沿いでマグニチュード8クラスの津波地震が起きる可能性があるとの見解を公表しました。さらに東京電力福島第1原子力発電所に最大10.2mの津波が来て、押し寄せる水の高さが15.7mになる可能性があることを平成20年に社内で試算していたことを明らかにしています。しかし、対策は講じられませんでした。まさしくこれが「あらゆる可能性に必要な措置を講じていたら原発なんか動かせないじゃないか」ってことですよね。
また、平成18年12月13日には、共産党の吉井議員が福島第1原発の危険性について下記 ↓ のような質問主意書を提出しています。

そして、その回答がこれ ↓です。

こんなことで福島原発は大事故を起こしたのです。経営陣がきちんと対応していたら防げる事故であったと言われる所以です。
控訴審がどんな判断を下すのか注視です。

NHKnewsweb 「原発事故の真相は」

論座「東電は08年には津波対策をとる方針を決めていた」