国や県やマスコミは、原発事故で鼻血が出たなんて聞いたことがないと言わんばかりに『美味しんぼ』を批判しています。
『きっこのブログ』のきっこさんはご自身のブログで、「鼻血を出す人はいるが、原発事故とは何の因果関係もない」と言うのならともかく「福島県に鼻血を出す人がたくさんいるという事実はない」などという反論や批判はメチャクチャだと述べています。全くその通りです。
双葉町は講談社への抗議文の中で「現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません」と言っていますが、これは明らかに詭弁です。確かに「現在、原因不明の鼻血」を大勢の人が町役場に訴えるという事実ないでしょう。この言い回しは姑息です。
平成２３年１２月２日に開かれた参議院「東日本大震災復興特別委員会」の議事録によれば、参考人として出席した雇用促進住宅桜台宿舎避難者自治組織「桜会」代表の宍戸隆子氏は自民党長谷川岳氏の質問に次のように答えています。
本当のことは何も分からないんです。
国は安全だと言う。これぐらいの低線量では身体的な影響は出ないと言います。私も初めはそう思っていました。自分の娘も鼻血を出したりしたんですが、それでもそれを被曝のせいだとは私は初め考えておりませんでした。今でも疑っているのも事実です。
ですが、聞き取りをしてその考えを少し改めています。目の前で今まで出したこともないような鼻血を出している子供たちがいたら、皆さんどうしますか。偉い学者さんがどんなに安全だと言っても今起きているその事象を優先しませんか。―以下略―
これは国会の議事録に残されている事実です。
